僕の懺悔

これは僕が今までを書く場所。バカなこと、失敗談、辛かったこと、様々なことを書く。何故かって?友達に自伝があったら買うって言われたからだ。

僕らの小さな旅物語〜中1冬編〜

中1のある日を境に僕らはチャリ旅を定期的にやるようになった。


それは僕らにとって世界を旅するような壮大な旅物語。


まずはあの日の旅の話をしよう。


中学生の交通手段はなんといっても自転車。どこに行くのにも自転車。振り返ってもやっぱり子供の活力は凄いものだと思う。自分が振り返る側に回るとは思ってもなかったけれど…


中1の冬の金曜日、友達mからメールが入った。「日曜日空いてる?旅に出よう」今回が初めてのチャリ旅ではないが、旅というとなんかかっこいいと思ってしまう中1の僕はすぐ「行く」と返事を返した。


今回の旅の場所は地元から川を1つ挟んだ隣の市。けれど、ただまっすぐ向かうのではない。自分たちが通ったことのない道を行く。だから、新しい出会いがたくさん待っていた。


自分の頭の中の地図が広がっていくのが、まるで水の入ったコップが倒れて机に広がる感じだ。


今回のメンバーを紹介しよう。おそらく今後もちょくちょく出てくるだろう。


1人目は友達m。友達mは初恋の話でストーカーのときのtちゃんと同じ班で僕ストーカーの話をしようとしてしてくれなかったやつだ。


2人目は友達y。こいつは中学で別の学校に行くことになったけど、たまに遊ぶ。とても天然でバカで頭がいい、凄い矛盾したやつだ。(後に医学部に行く。今後そんな話も紹介したい)



午後から始まったチャリ旅は、発展し始めている僕らの町を出た。僕らの町を抜けると一気に民家の数が減り、道路だけが新たに舗装されている。そんな道を気分で砂利道に別れた道に進んでいく。


道を進んでいくと下水処理場や電車の倉庫、普段僕らの生活を影から支えている場所がしっかりと目に入ってきた。


また進んでいくと、今度は古ぼけた民家がポツンポツンとあり、僕らがどれくらい進んだか教えてくれる標識のようになっていた。


更に進み道が開けると雑草の草原が広がっていて、その向こうに小さな山が連なっている。草原を自転車で力いっぱいこいでその山を自転車を押し上がった。


山の先にあったのは長く続く水路だった。水路の先はどこまでも続く田んぼがある。橋が見当たらなかったから水路沿いを進むことにした。


他愛のない話をして、くだらないことで笑う。今だけを考えられる時間がそこにはあった。


橋を見つけ田んぼ道を進むといつの間にか日が暮れてきた。


コンビニを見つけ今回のチャリ旅の到着点にした。千円という大金の中でそれぞれ好きなものを買う。店前の縁石に座り少し休むと、民家一件をみてyが言う。


「この家のまわり一周を誰が速くまわれるか勝負しようぜ!」この言葉で悪夢が始まるとは誰も思ってなかった。


yがマウンテンバイクを持っていたから平等にみんなyのバイクを使うことにした。


まずはm、「気を付けてね。ブレーキがききやすから」yが言う。そうやってみんな2周して、mが一番速かった。yはもう一回やるからと僕にスマホを渡した。僕は「スマホのパスワードを解いてやる」と言って何度も間違い続けた。


すると、1分待ってくださいと表示され、さらに5分ま待ち、10分待ちなる。


その途中、yが1周終え最速記録が出そうなとき、yは急ブレーキをかけた。すると、yの体はバイクを離れ肩から地面に叩きつけられた。


僕とmは不謹慎にも笑ってしたまった。恐らく、彼の性格を知ってたからだと言っておこう。


yは半笑い、半分痛そうに鎖骨を押さえていた。痛みが病むまで待つことにしたが一向に病まず、親に電話することしたが、彼のスマホは30分を待ちになっていて電話番号を知らない彼は電話が出来ない。


そして、30分たとうとした時、yはトイレに行った。このときyがスマホを置いていったので欠かさず僕はパスワードを間違える。


すると、スマホは1時間待ちになった。yは僕がスマホの使い方を知らなかったと思っていたらしく「ふざけんなよ~」とyが言いみんなで笑った。



1時間待つと空は暗くなるので僕らは帰ることにした。yはバイクに乗れないので僕の自転車で二人乗りして、mが片手にyのバイクをつかんで自転車を漕ぐ作戦にした。


長い帰り道の中、僕はくだらない話でyを笑わせた。yは「肩が痛いから笑わせないで~」と言っていたが、僕はそれを楽しんでどんな面白く話をするか模索しては、言ってを繰り返した。さすがに可哀想だったので10分ぐらいで止めた。


19時ごろやっと家に帰って来た。僕らの小さな旅の1つが終わった。


後日談、yは骨折をして、数ヶ月ギブスを着けて過ごしたらしい。


スマホをロックしたこと、笑わせたこと、yに僕は懺悔する。


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