隠せ!隠れろ!僕らの秘密基地2
いつものように朝を起きて、学校に行き、小6の日々を堪能する。そうありふれた日は今日は来ないことを僕は知らない。
6年の教室は3階にある。僕の地域の廊下は教室の前がもう1つの教室として使えるほどの広い廊下になっている。
そこで秘密基地のメンバーの2人が深刻な顔でやって来て、あることを伝えにきた。
それは昨日の僕が帰った後の秘密基地で起きたこと。僕が今日は火を使わないと言ったはずが、1人の仲間(今後kとよぶ)が火を使い、たいまつとして遊んだらしい。洞窟の外でそれをやってしまい。大人に見つかってしまったらしい。
すると、その大人が入ってきてそこにいた全員が呼び出されたらしく、凄く怒られたらしい。さらにkが「僕だけじゃありません。ここにいない人も火をつかってました。」
奴は仲間を売った。信じられない、結構一緒にバカをやる仲だったけどもう関わりたくなかった。そして、学校にも連絡すると言われたと…
とりあえず、話を終え、僕は元気がないように教室に入った。担任の先生がやって来るのが怖い。
先生は優しいふくよかな女性だったけど、何かクラスの問題が起きたときは、その日の朝の先生の表情ですぐ分かる。
先生が入ってきた。表情は何もないときの穏やな顔だった。僕はまだ担任の先生には連絡がいってないと考えた。けど、今日絶対バレる。だから、すっと厚めの服を枕代わりにして授業中は枕に顎つけ、廊下の方を眺めて、元気のないふりをしていた。
休み時間に入り、秘密基地メンバーで集まって怒られるときの作戦会議をした。すでに、隣のクラスでは事情聴取が始まっていたらしく、僕らのクラスのメンバーは今後の事情聴取のための話の帳尻を合わせることになった。
隣のクラスの1人が言う。「今回はマシュマロを焼いただけ、焼肉はやってない。o(メンバーの1人)は関係のないことにした。」
1人メンバーはもともと居なかったことにして、怒られるのを避けさせた。
さらに、ライターは拾った。場所は先輩から教えてもらった(後に姉の年代にも秘密基地になっていたらしい)。などを入れ少し怒られることを緩和しようと頑張った。
休み時間が終わり、授業が始まる…
担任の先生の顔は曇っている。とうとうバレた!
授業中一人一人呼び出され、事情聴取。作戦どうり話をして、僕の事情聴取は終わった。みんなでアイコンタクトして頷いた。
昼休みに秘密基地メンバー全員が空き教室に呼び出された。
3年の頃の先生、数学の補助の先生、隣のクラスの先生がいた。
そうとう怒られると思ったら、まるで会議のように始まった。
数学の先生が「え~、今回は秘密基地を作り、そこで火を使ってマシュマロを焼いたり…」
大まかな流れを話し、誰がライターを持ってきたとか、どうやってあの場所を見つけたのかなどを確認された。
3年の頃の先生は「あそこは昔から代々使われている秘密基地」推理するように説明する。
話内容は今後やらないようにと、片付けてもう行かないようにと言われ、終わった。
その後、僕らは「はい」と言って、片付けには行かなかった。
そして、新たな秘密基地を探しに行くことにした。
続く 〜カミングスーン〜
〜後日談〜
数年後、中学の半ば、秘密基地に行ってみたら昔の原型がそこにはあった。
当時は、弟に秘密基地を引き継がれるとは思っても見なかった。
肉を勝手に持っていったことに懺悔
片付けをしたかったことに懺悔する
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