せっかく年末だから、年越しの話をしよう。
これは、僕が高校1年生の年末の話
我が家は年末におじいちゃんか来る
僕の家はリビングと畳の部屋があり、年末は畳にこたつをひいて鍋をやる。
我が家はゲームが禁止されていたけど、年末だけはゲームが出来る。子どもはリビングでゲームをずっとやって過ごす。これが年末の楽しみだった。
高校生になってスマホを手に入れた僕はモンストにはまっていた。年末はやりたいイベントがきて深夜3時くらいまで高校の友達とオンライン通信でやった。
ゲームも終わり、さて寝ようと考えたところ、携帯から着信音がなる。
誰からかな…
中学の友達からだ
「今すぐ児童館きて、日の出みよ」
「え?今から?まだ、日でないでしょw」
「いいから」
「いや…でも…」
「俺らはもう何時間もいるんだよ、早く!」
「わかった」
毎回思うけど、なぜ誘うほうが個人的な苦労を話して説得しようとするのかわからない
とりあえず、最高の防寒をして寝静まった家を出た。
児童館へ行くと、駐車場に仲間はいた。
彼らをみた瞬間、僕は笑った。
なんと、みんな段ボールを着ていたからだ
段ボールを着て丸くなっていた。
一人が言う。
「その耳当ていいね、貸してよ」
僕は察した。これを貸したら帰るまで返してもらえない…
「…やだ」
「こっちはこの寒いなかずっといるんだよ~」
また、僕に関係のない理由を言う。
ただ、このまま断っても拉致が空かないのは経験上分かる。
「いいよ、貸すよ」
やっとおさまった。
もう一人が言う
「それ暖かそうだな」
僕が着てきたはんてんをかっぱらい着こんだ
また、一人が言った。
「ドロケイやらね?」
僕は鬼ごっこ系が嫌いだった。誰をタッチすればいいのかわからない。
しかも、逃げる方なら目をつけられたらずっと逃げなければいけないのがめんどくさい。
僕は考えた。
どうやったらやらなくてすむか。
僕はよくみんなの日常を動画にとり残しておいた。
それを利用して、動画撮影かつ警察になった。
これであまり動かなくてすむ。
おそらく友達は僕があまりのる気ではないことは察していただろう
ドロケイは深夜4時ごろから始まった。
なぜこんなことになるのか…まあ面白いけど
ドロケイは普通に進み、みんなが疲れはじめて自然と終わった。
体もあったまり、要らなくなると僕の防寒着を返してきた。あらかじめ予想はしていた。
時刻は朝の5:30
みんな携帯をいじり、景色も明るくなってきた。
「そろそろ日が出てきそうじゃね」
一人の友達が言う
そうして、近くの歩道橋の空に一番高いところに向かった。
民家が並ぶ方を見て屋根から日が出るのを待つ。
動かなくなって、寒くなってきた友達は僕の防寒着をまたもらいにきた。
ニット帽、マフラー、耳当て、はんてん…
おそらく読者はその友達を最低だと思うだろう、けど、僕にとって最高の中だから僕も許せてしまう。相手もそれを分かってる。
日の出まではくだらない話が続いた。とても楽しかった。今でもあの頃はいいものだ。
「あ、あれ日の出じゃね?」
僕が言う
「ん?違うなー」
真面目にそんなやりとりがあってようやく太陽のまんまるの一部が顔を出した。
カシャッ
みんなカメラでとる。
新たな年がはじまった…
~fin~
そのあと
朝の7時前、僕は家に帰って寝た。
そして、午後に家族と、はつもうでに行った
年末、一緒にゲームをやった高校の友達は年始そうそうインフルエンザになったとさ
彼に懺悔